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注意欠陥/多動性障害

理解する

大人のAD/HD

大人になっても、AD/HDの症状は基本的には子どもの場合と同じです。ただし、多動性については成長するにつれて改善される場合が多いことから、大人のAD/HDは「不注意」と「衝動性」が主となります。ひとつの課題をやりとげるためのマネジメント力が弱く、気分の移り変わりが激しい場合には、職場や社会で孤立しがちです。仕事が特性にあっていない場合には、長続きせず、しばしば職場を変えることもあります。また、AD/HDとの診断をされていない場合や未治療の場合には、ストレスに弱く、うつ病などの感情障害になりやすい傾向があり、薬物乱用に至る場合もあるといわれています。

不注意な行動が多い

イラスト:会議中にぼんやりしている大人 AD/HDの人は、大人になっても、注意を払ったり集中できるのは短時間に限られます。また、人と話しているときや会議中などに、しばしばぼんやりしてしまうこともあります。大切な約束を忘れてしまうなどのもの忘れは「無責任」と思われ、段取りの悪さや整理が苦手な部分は「だらしがない」と受けとられることも多く、本人のやる気とは裏腹に、周囲の社会的評価は低くなりがちです。仕事上はもとより、人間関係や日常生活にもさまざまな支障が出てきやすいとされています。子どものころは多少大目にみてもらえた不注意も、責任が重くなる社会人としてはマイナスポイントとなります。

衝動を大人になってもコントロールできないケースも

イラスト:上司とけんかしている大人 さまざまな刺激に対して考える前に反応する傾向も、成人後まで持ち越される場合があります。子どもの衝動的行動に加えて、大人の場合は、車を運転中に無理な追い越しを繰り返すなど重大なリスクを伴う場合や、アルコール中毒などの薬物中毒に陥る危険性が高い点も注意が必要です。いずれにしても社会生活を送るうえで、トラブルを招きやすい症状といえます。

多動性は大人になるとかなり改善される

多動性は、成長するにつれて改善されるのが一般的です。ただし、多動の症状がすっかり消えるわけではなく、年齢を重ねるごとに多動が好ましくない行為だということを本人が学習し、自らの行動を規制する能力が身につくためと考えられています。むやみに走り回ったりすることはないものの、落ち着きがなく、じっとしているのが苦手な人や、多弁という形で多動が残る場合もあります。


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