医師からAD/HDと診断されましたが、そのことを本人に告げるべきかどうか悩んでいます。
本人への告知はとても難しい問題です。本人がどのように受け止めるかは子どもの性格や年齢、発達のレベル、その時の精神的状況によりますからタイミングを見計らう必要があります。
本人が自分の症状を聞いてきたり、ある程度自分の得意な面や苦手な面を把握し、なんとかしようと前向きになっているときがチャンスです。
いずれにしても、AD/HDの重症度やそれを支えることができる周囲のサポート体制を考慮して、告知する時期を主治医やカウンセラーと相談しながら決める必要があります。
監修: 国立国際医療センター国府台病院 第二病棟部 部長 齊藤 万比古
AD/HDと診断されて治療薬を処方されましたが、まだ本人にはAD/HDのことを告げていません。
本人に病気のことを伝えていなくても、治療薬をビタミン剤などと偽って飲ませることは好ましくありません。
毎日服薬しなければならない薬なのに、ビタミン剤では子どもには服薬の重要性は理解されませんし、本人が納得していない状態では継続的な服用が望めません。
「このお薬を飲むと、むやみに動き回ったり、忘れ物をしたりしなくなるから毎日飲もうね」と本人が自覚できる部分を補うための薬であることを説明すれば、AD/HDであることを伝えていなくても納得して飲んでくれるようになります。
監修: 国立国際医療センター国府台病院 第二病棟部 部長 齊藤 万比古
自分の子どもがAD/HDであることは、
無理せず、まず協力的な人に話してみましょう。
ここ数年の間に、学校におけるAD/HDへの理解は格段に深まってきましたが、誤解や偏見が完全になくなったわけではありません。
最初から関係者全員に話すと問題が大きくなることもあり、ご家族やお子さんが孤立する恐れもあります。
また一方では、AD/HDのあるお子さんを育てるうえで、周囲の理解と支援が必要です。AD/HDであることを完全に伏せることは、適切な支援の妨げにもなり、お子さんのためにも良くありません。
まずは、似た境遇の保護者や、理解のありそうな教師・保護者などに少しずつ話していきましょう。そこから支援の輪が広がります。
監修:社団法人発達協会王子クリニック 院長 石崎 朝世
私が担任をつとめるクラスの児童にAD/HDと診断された子がいて、問題行動が大変多いためクラスの子どもたちに混乱や困惑がみられます。
周囲のサポートが得られやすいなどの観点から考えれば、クラスの子どもたち父母に告げた方がよいと考える気持ちは大切ですが、家族の同意が必要です。本人や家族の同意を得ずに、先生の判断だけでクラスの子どもたちに告げてしまうと、本人を不登校などに追い込んでしまう場合もありえます。
本人および家族が病気を受け入れて公表する準備ができるまでは、クラスの子どもたちに混乱が起こらないように、チーム・ティーチングなどの他の手段を講じて教育現場側でサポートすることが必要です。
監修: 国立国際医療センター国府台病院 第二病棟部 部長 齊藤 万比古このサイトは日本国内に向けて制作いたしております。このサイトならびにサイト内のコンテンツは、ヤンセンファーマ株式会社によって運営されています。